静岡市　一級建築士

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新築だった家も20年すぎれば悩める部分も出てきます。
ここで建て替えやリフォームという選択肢も出てきますが、目先の安さや便利さで即決してはいけません。
建て替え（あるいはリフォーム）を行う際はメリットとデメリットを知り、どちらがお得かを判断しましょう。

特に多いのが『築年数が長くなったから建て替えたい』と言ったご要望。これは間違いです。
なぜなら、住んでいる家によってはリフォームがお得というケースもあれば、建て替えたほうがお得なケースとさまざまだからです。

例えば木造住宅は50年以上持つと言われていますが、家屋の状況によっては建て替えが必要になり、定期的なメンテナンスリフォームを行っていれば住み続けることもできます。

もちろん、こまめなリフォームで建て替え以上のお金がかかることもあります。高い買い物ですので、この分岐点を見誤ると出費もかさんでしまいます。

費用やプランによって建て替えかリフォームのどちらがいいか変わってきます。
家の状態や間取り。家の敷地やこれからの生活設計を岩邊建築にご相談下さい。お客様に合ったライフスタイルをご提案致します。

以下に建て替えとリフォームのメリットとデメリットについて、ご説明しますのでリフォームをや注文住宅をお考えの方は参考にして下さい。

建て替えのメリットは、1から立て直すことによって新居同然の家が手に入ること。新しい住居で新しい生活を行いたい人にはうってつけです。

反面、使える場所も解体してしまうので廃棄物が多くなり、その分処分費用も高くなります。そのうえ仮住まいの費用や引っ越し、登記の手間と費用がかかるので手続きの不便さが出てしまいます。

リフォームはこのような手続きの不便さを抑えることができ、さらに部屋の一部を解体して作り直すので工事単価が建て替えに比べて安くなります。一方で処分費などの諸費用も発生するため、こまめなリフォームは値段が高く付いてしまいます。

基準としては、建て替えに必要な費用の7割を超えるのであれば使える場所があっても建て替えましょう。

また、家は建てたらそのままではなく、10年毎に点検やメンテナンスを行うことで長く住むことができる家になります。仮にリフォームの10年、20年後に大規模なリフォームを入れる必要があれば、素直に建て替えるのが一番です。

こうした目先の費用だけではなく、今後20～30年のトータル費用を考え、比較しながら建て替えかリフォームのどちらかを選びましょう。

台所のリフォームだけで数百万取られたケースも有るように、思わぬところで大きな出費につながるのがリフォームです。
特に水回りは状況によっては配管の交換まで必要になってくるので、ただキッチンの見た目をキレイにすればいいだけではありません。
建て替えや新築住宅でもキッチン周りの費用は大きな部分です。リフォームなら古くなった場所だけを修繕することが出来るので費用も安くなります。
具体例を上げると、30年ごとに建て替え、100年経過した場合の費用がおよそ8400万円に対し、リフォームはおよそ5400万円。3000万円もの節約につながります。
一方で最初の30年だけ10年毎にリフォームしようとすると費用はおよそ9000万に上がり、建て替えのほうが若干お得になります。

ここで紹介したのはあくまで概算ですが、建て替えかリフォームかを選ぶのは信頼できる専門家に相談してからでも遅くはないでしょう。
現在の家の状態はもちろん、これからの生活設計や土地の状態などを見ながら見積もりを行っていきます。